『シッラ』関連プログラム レクチャー「日本伝統芸能×オペラ ‟所作とgestualitàでひもとくバロック・オペラ”」
神奈川県立音楽堂 シッラ 関連プログラム レクチャー
日本伝統芸能×オペラ ”所作とgestualitàでひもとくバロック・オペラ”
神奈川県立音楽堂の室内オペラ・プロジェクト『シッラ』日本初演に先立ち、
演出の彌勒忠史によるレクチャーを開催します。
『シッラ』の演出では日本伝統芸能が重要なコンセプトのひとつとなっています。
バロック・オペラと歌舞伎は、全く異なる文化圏で誕生した舞台芸術であるにも関わらず、
成立時期や男性が女性役まで演じることなど、数多くの共通点が見られます。
今回のレクチャー(観客参加コーナーあり)では、ゲストに日本舞踊家の花柳凛さんをお迎えし、
日本舞踊の”所作”とバロック・オペラにおける”gestualità”(ジェストゥアリタ:ジェスチャーによる表現)の
親和性を手がかりに、バロック・オペラの魅力と『シッラ』演出に歌舞伎の要素を取り込むことの
可能性について探ります。
【公演情報】
お申し込み方法:
以下のサイト(先着順)またはハガキ(抽選)にてお申込みください。
ハガキでのお申込みの場合は、以下をご記入の上ご送付ください。(9/1必着)
①氏名(ふりがな) ②電話番号 ③メールアドレス
送付先 〒220-0044 横浜市西区紅葉ケ丘9-2 神奈川県立音楽堂『シッラ』レクチャー係
抽選の上、当選者には9/4までにご連絡致します。
お問合せ:神奈川県立音楽堂 045-263-2567 9:00~17:00(月曜休館)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:横浜能楽堂 日本ヘンデル協会
横浜・紅葉ケ丘まいらん協働事業
後援:イタリア大使館 イタリア文化会館
講師プロフィール
彌勒忠史(みろく ただし)(カウンターテナー・演出家)
千葉大学卒業。同学大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。国内外のオペラ・コンサート、「題名のない音楽会」「芸術劇場」などをはじめとするTV・ラジオ番組に出演。CD「B.ストロッツィのカンタータ集」(Tactus/「レコード芸術」2011年ヘヴィ・ローテーション盤)、「イタリア古典歌曲」(King Int.)、「音楽の友」2011年ベスト・コンサート第1位のユニットによる「No early music, No life?」(OMF/朝日新聞推薦盤)など、著作『イタリア貴族養成講座』(集英社)など。NHK「テレビでイタリア語」「ぶらあぼ」「教育音楽」にて記事を連載。イタリア国立G.フレスコバルディ音楽院講師、東京藝術大学音楽学部声楽科教育研究助手を経て、現在、放送大学、学習院生涯学習センター非常勤講師。日本音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール、東京音楽コンクールの審査員を務める。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。日本演奏連盟、二期会会員。「アントネッロ」などと組んだ公演で独特のプログラムを披露し、中世やルネッサンス、バロックの声楽曲に笑いあり、涙ありの抜群の表現力を示しただけでなく、東京オペラシティ「コンポージアム2011」でのシャリーノ作品や日生劇場でのオペラ『メデア』(2012年日本初演・平成24年度文化庁芸術祭賞音楽部門大賞)の使者役で、現代作品にも果敢に取り組み、集中力の強く優れた完成度の歌を美しい声で響かせるなど、志の高く幅広い活動を行ったことにより、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(音楽部門)を受賞した。
花柳凜(はなやぎ りん)(日本舞踊家)
1990年(平成2年)7月3日生まれ。曾祖母 花柳 寿花の代より続く舞踊家の家系に生まれる。 祖父 花柳 稔に師事。 2歳で初舞台。 16歳で名取、21歳で師範。ベーシストKENKEN、ロックバンドサカナクションなどのアーティストとのコラボレーションでも注目を集め、SONY、サントリー、ANAなどのイメージモデルも務める。2017年、明治座にて脚本家デビュー。 2019年、日本のトップフォトグラファー腰塚光晃プロデュースの長野県戸隠で開催されている“もののけ祭り”にて大トリを務め、戸隠の岩戸伝説になぞらえた【岩戸隠鈿女三番叟】 を発表。2020年世界的トップフォトグラファーのマリオテスティーノに抜擢され、モデルとして個展 に参加。2022年秋には京都府京丹後市にて世界で活躍する一流アーティストを集め、新たに2本の新作舞踊を発表予定。精神性の高い表現力と、古典を重んじた繊細かつ伸びやかな技術でジャンルを超えた活躍を見せ、 音楽、メディア、アートとのコラボレーションにも期待が集まる。