『シッラ』名アリア映像 エネスク音楽祭より
いよいよ日本初演の迫った『シッラ』。
その名アリアの場面を、2019年の9月にビオンディ指揮エウローパ・ガランテがブカレストのエネスク音楽祭で行ったコンサート形式の上演から再度ご紹介します!。
ヴィヴィカ・ジュノーやスンへ・イム、ロベルタ・インヴェルニッツィら2022年10月の音楽堂日本初演のキャストと同じソリストもたくさん!
名アリアの音楽を耳にしみこませて、音楽堂公演にご期待ください!
さらに詳しく知りたい方は、Glossaレーベルの「来日記念盤」2枚組CD(日本語訳つき)で予習してくださいね!
第2幕の最後、シッラの妻メテッラのアリア”お助けください。おお、正義の神々よ”
ローマに君臨した独裁者シッラの暴虐から何とか手を尽くして恋人たちや罪なき人々を救いながら、なおもシッラを愛し、改心を信じるシッラの妻メテッラ。
第2幕最後のアリアでは、シッラの友人でもある行政官レピドと、シッラに異を唱えた勇気ある若き騎士クラウディオをシッラの死刑判決から救い出そうと決意する心が歌い上げられます。
清らかな心に炎を秘めて、メテッラ役、スンへ・イムが切々と歌います!
第2幕より、レピドとフラヴィアのデュオ”私はあなたのためだけに”
権力を手にし思い上がったシッラは「俺はやろうと思えば何だってできるのだ」と言い放ち、神殿に祈る人々を蹴散らし、友人のレピドの妻フラヴィアに横恋慕し、彼女を自分のものにするためにレピドに離婚を命じます。復讐を考えるレピドにフラヴィアが寄り添い、二人は「私はあなたのためだけに生きている。愛があなたの腕の中で永遠でありますように」と互いへの愛を誓いあいます。
古楽界きってのスター、ヴィヴィカ・ジュノー(レピド)とロベルタ・インヴェルニッツィ(フラヴィア)が円熟のデュエットを聴かせます!
第1幕より、チェリアのアリア”心に希望を育めるなら”
シッラは民主派の政敵を倒してローマに君臨した独裁官。美しき乙女チェリアの父のレピドは彼に使える身。
一方若き騎士クラウディオは民主派。シッラとは真っ向から対立する側です。
そんな立場のはざまにあって、クラウディオとチェリアは想い合います。「私の心が希望を抱いたとしても、やはり黙っているのが幸せなはず。名誉を重んじるならそれ以上を望んではだめ」と無理やり自分を納得させようと葛藤するチェリア。乙女の心は揺れ動きます。
2022年音楽堂で乙女チェリアを演じるフランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリが熱唱します!
終幕の重唱
スンへ・イム(メテッラ)、ロベルタ・インヴェルニッツィ(フラヴィア)、ヴィヴィカ・ジュノー(レピド)、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(チェリア)、騎士クラウディオや神マルスらも全員がそろっての大団円の重唱です。